美術系、デザイン系、理論系、音楽系など。どんな学部・学科があるか調べてみよう!
「美」の感動を創造する純粋アートの世界
平面・立体・空間…、多彩な技法を学び感性を磨く。
美術・造形系の領域は、日本画、油画、版画、彫刻などの表現手段で分けられ、さらにこれらの応用分野として、彫刻や彫金、鍛金、鋳金、染色、陶芸などがあげられます。純粋アートと称されるこの分野は、第三文明といわれるコンピュータ社会がどの様に高度に発達しても決して消え去ることはないでしょう。それは、人間の血の通った手作りの美に幸福感や救いを求めることは人類の本能と思えるからです。
中世の洞窟の壁画や宗教画から現代のコンテンポラリーアートに至るまで、美を見つめてきた人間の歴史は、いつの時代にもその価値は不変です。これらの美を創造していくアーティストは見る者を感動させる卓越した創造力と、モノを作りだしていく表現力・情熱が不可欠です。その第一歩のトレーニングがデッサンで、イメージを形に仕上げていく技法として重要視されています。デッサンは日本のほとんどの美大、芸大の入試に実技として実施されており、この道を目指そうと思ったら、デッサンは避けて通れません。社会や他人に束縛されることなく、自らの感性で創造していく純粋アートの世界は作品を通して後世の歴史に残り、多くの人達に美の感動を与えることができる素晴らしい仕事といえるでしょう。
各分野について、詳しくはこちら。
豊かな暮らしのすべてに影響を与えるデザイン
デザイナーに求められる深い洞察力と独創性
1950年代、アメリカのデザイナーは「口紅から機関車まで」と、人間の衣食住に関わるモノは全てデザインとの関わりの中にあると説きましたが、それほどまでにデザインとは、わたしたちの暮らしの中の「ヒトとモノ」のすべてに影響を与えています。
この分野は大別して3分類されます。情報を見ることで感じ、伝えあい、あるいは社会ルールを構成する視覚伝達のヴィジュアルデザイン。平面を中心にしたポスターや出版、街中のサイン、映像などのデザインがこれです。また、モノを立体として生産するプロダクト系は、日常の便利で合理的な生活に欠くことができません。食器や家具、文具、車や電車、ヒトの心を豊かにしてくれる装飾品などのデザインです。そして、建築や都市空間を創造する分野もデザインです。単に住みよい建築物をデザインするばかりか、自然と住環境の調和を思考したり、ランドスケープなど都市とヒトの関わりをプランニングする分野も含まれます。
このように社会の進化とともにデザインという分野は目に見えるもの、手にするもの全てが無限に広がる可能性をもっています。
またデザインは「情報」「かたち」など、具体的にさまざまなニーズが複雑に求められるため、それぞれのデザイナーには深い洞察力と独創性、そして美的感性と時代を読みとる力が求められます。
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真の「芸術とは何か」を社会に伝える
絵を描くよりも、絵を理解する心と伝える活動
芸術とは、一部のアーティストや評論家だけのものではなく、また美術館や博物館に展示してある作品だけでもありません。
いま、芸術的価値の高い作品と社会が身近で触れあい、美しいものを美しいと感じる素直な気持ちを表現できる芸術的環境作りが注目されています。その環境を創り出していくのがこの分野で、アートプロデューサーやキュレーター(学芸員)、プランナー、芸術系編集者は、展覧会の企画・運営や有能な作家の発掘などに務めています。
この分野は、芸術作品の考察や美術史の研究、ミュゼオロジー(美術館学)の実践などですが、たとえ自らは、絵を描くことが苦手であっても、洋画、版画、彫刻、工芸、建築、写真、デザイン、イラストレーションなどが好きで、その感動を社会に伝えていくことを仕事にできます。
また、「芸術とは何か」の問いに机上の表面的な知識だけでは答えを見い出すことはできません。作品を通じて社会に幅広く役立つ仕事をするには、多角的な視点から芸術をとらえ、社会のあらゆる階層に理解してもらう企画力とフットワークが問われます。
さらに、世界各地のアーティストやプロデューサーと交流をすることも、多彩な企画力を生む基盤となるため、英語などの語学力の堪能さや、マネジメント能力も期待されています。
音楽の魅力を全身で吸収してその源流を探求する
演奏から理論・音楽史まで幅広く学び、音をさらに楽しむ
ピアノ、管楽器(フルート、クラリネット、サックス、ホルン、トランペット等)、弦楽器(ヴァイオリン、チェロ、コントラバス等)、打楽器(太鼓、ドラムス、マリンバ等)、さらに声楽まで、実際に自ら演奏する技術を専門的に磨く場所が、音楽系大学の世界。
基礎的なレッスンから理論を学ぶための講義、そして身についた実力を発表する演奏会まで、音楽に関する様々な経験を吸収していきます。
また音楽だけにとどまらず、演劇やミュージカルのコースを専攻で大も多く、ダンスと音楽のコラボレーションを体感し、さらにエンターテイメント性を追求しことも可能です。
その他、作曲を専門的に学ぶ作曲コースや、DTMと呼ばれるコンピュータを使った楽曲制作など、学生の進みたい道への足がかりとなる知識を豊富に身につけられるのも音楽系大学の特長です。
三味線、琴、尺八等の邦楽を学べる大学も多く、西洋楽器の演奏からキャリアをスタートさせた学生が、日本古来の楽器の魅力を発見してさらに自分の音楽に磨きをかける機会もあります。
音楽が与えてくれる感動を自分自身の情熱に変えて、その魅力の奥深くまで探求しましょう。