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学生作品ミュージアム

センパイたちの制作活動を見てみよう

東京造形大学
卒業研究・制作展(ZOKEI展)

東京造形大学には、デザイン学科に9つ、美術学科に2つの専攻領域があり、領域を横断して学ぶことができるカリキュラムになっています。卒業研究・制作展で、展示・上映されていた作品の中から、それぞれの専攻領域ごとに面白かった作品を1つずつ紹介します。

BEST~Business Evolve Symbol Train~
  • 制作者:北嶋悠史(インダストリアルデザイン専攻領域)
  • タイトル:「BEST~Business Evolve Symbol Train~」
  • 形式:モデル(1/20)、合成木材、スチレンボード

新幹線で全国を行き交うビジネスマンの、ステイタスシンボルとしての列車を提案。数十年後には北海道から九州まで広がる新幹線は、大柄な車体を生かした広いインテリアによって長距離・長時間輸送に適した寝台列車へと進化する。流線型の先頭形状と落ち着いたカラーリングで夜の移動を予感させるエクステリア。インテリアは、広さや設備の異なる3タイプの個室と共に、ホテル並のレセプション、様々なスタイルで食事ができるラウンジで構成されている。

手水場思案
  • 制作者:熊谷友作(アニメーション専攻領域)
  • タイトル:「手水場思案」
  • 形式:落語アニメーション

「現実逃避」を題材に、トイレで本を読みふけるときの感覚と落語を聴いているときの感覚とを重ね合わせ、結果下半身の身体観を喪失してしまうという話のアニメーションです。落語の持つ時間的・空間的な跳躍性をアニメーションに乗せて表現したいという興味から制作しました。トイレという個人的な空間の内と外を繋ぎとめ、また隔てもするのが「本」だと思い至ったのですが、まさか卒業制作で便所を取り上げるとは思いませんでした。

百獣の王ですけど…。
  • 制作者:山口貴一(彫刻専攻領域)
  • タイトル:「百獣の王ですけど…。」
  • 材料:木/寸法:200×170×70

百獣の王として、動物達の頂点に君臨するライオン。しかし、そのオスライオン、実はメスに頭が上がらない存在だったら…。私が動物園でライオンを観察していると、オスがメスを追い回していたり。檻に分けられていると、オスがメスの方にずっと引っ付いているのに、メスはまったく相手にしていない。そのような様が、人間の世界でよく言われる、男女の関係と似ているようで面白いと思い、この作品を作りました。

亀
  • 制作者:池田将(映画専攻領域)
  • タイトル:「亀」
  • 形式:DV 105min

この映画は10人ほど出てくる群像劇です。もしなにかの巡り合わせでこの作品を観て頂ける状況があれば是非観てあげて下さい。そこいらに転がっている映画群より可能性に満ちております。今後も人生において企みを保持し続けていく所存で候。

cinema/網膜に首まで浸かった彼の、だけどすばらしい一つの目
  • 制作者:山根一晃(絵画専攻領域)
  • タイトル:「cinema/網膜に首まで浸かった彼の、だけどすばらしい一つの目」
  • 形態:90×90 キャンバスに油彩

私達は多義的な風景のなかで生きている。映像メディアの中にみる見知らぬ風景、美術の中で幾度となく描かれ、語られてきた風景、私の実生活の中にある風景そのどれもが私を取り巻く風景なのだ。それらは様々に交錯し厳然たる世界として私達をある意味で囲いこむ。それらは統一と分散を繰り返す。その統一と分散はかつて確立された諸領域間の境界を消滅させてしまう。この時代は常に脱構築を繰り返し続けていく。私はそこで、そのどれにもからみとられることなく泳ぎ続けたい。

Power and life of water~水の力、そして生
  • 制作者:大熊久美子(グラフィックデザイン専攻領域)
  • タイトル:「Power and life of water~水の力、そして生」
  • 素材:多種

水は同じ水でありながら成り立ちや性質、環境や状況に応じて様々な表情をみせてくれる…。その水について考察、研究を進めていく中で、この液体に秘められた万物の生と水との不思議な力にどんどん引き寄せられていきました。様々な水の力が集まることで水は生を育み、あらゆる生に恵みを与え、すべての万物の生へと通じていると私は感じはじめています。この展示では、万物の生へと通じる力をもつ様々な水の姿を表現しました。

地域
  • 制作者:金子夏海(写真専攻領域)
  • タイトル:「地域」
  • 形式:写真/シルバーゼラチンプリント/ニコンFM3A/50mmF1.4S/コダックTRY-X400

街の中には、人から忘れ去られたような場所やものが、生活の狭間はざまに点在しています。そういった無意味になった物や空間は、人の束縛から解放され只そこに在るだけです。そこには、物たちの世界があり、人の側からは感じることの出来ない時間が流れています。私達は、無意味であるが故に物たちの存在を自分たちと同等であると解釈してしまうため、異質な物がすぐ側にあるということを感じることが出来ずに毎日を過ごしています。私は、そういった物たちの非現実的な世界の断片を収集することによって、私達を内包する街の現実の姿を知りたいと思いこの作品を作りました。

FA-Learning
  • 制作者:二見康紀(メディアデザイン専攻領域)
  • タイトル:「FA-Learning」

WORDにて建築に関する基礎知識を学習内容としてまとめ、これをFlashPaperに変換。 このFlashPaperを基に、多様化するライフスタイルに合わせ、コンピュータメディア・ゲームメディア・印刷メディアといったようにマルチメディアに展開が可能。ティッカー表示のクイズ、メモ機能、フォトプレイヤー等、機能が多数搭載。建築の基礎からCAD・建築法規・構造・マンション・不動産・デザインに至るまで、幅広い学習領域をカバー。

MUMA
  • 制作者:川口祥子(テキスタイルデザイン専攻領域)
  • タイトル:「MUMA」
  • 技法:フェルト加工・ニードルワーク・箔プリント
  • 素材:ウール・新聞紙
  • サイズ:W350×H250

二十歳の初夏に怖い夢をみた。それはストーリーもなく人物や動植物も出てこない万華鏡のような抽象的な夢で、私は一晩中うなされ続けた。なぜその夢をみたのか。大抵夢には原因があると考える。その夢を追求していった結果、当時熱中して描いていた細かい銅版画にたどり着いた。

からくり玩具『命の食卓』、絵本『つながるいのち』/研究テーマ「子供たちに伝える地球の食物連鎖」
  • 制作者:兼古佳美(サステナブルプロジェクト専攻領域)
  • タイトル:からくり玩具『命の食卓』、絵本『つながるいのち』
  • 研究テーマ:「子供たちに伝える地球の食物連鎖」
  • 素材:からくり(木材、金属、合成ゴム、ポアステイン、アクリルガッシュ)、絵本(紙、ジェットインク、手書きの原画をフォトショップとイラストレーターで加工)

私たちが普段から口にしている肉や野菜は、全て私たちと同じように「命」があるものです。「命」を意識し、食事の時間を感謝するきっかけ作りとして、子供たちの為にからくり玩具と絵本のセットを制作しました。どちらも「人も動物も植物も一人では生きられない」というメッセージが込められており、じゃばら式の絵本である理由は、『つながるいのち』の内容に合わせ、全てのページの絵が繋がるようになっている為です。

MACHIYANIUM
  • 制作者:丸山菜穂子(室内建築専攻領域)
  • タイトル:「MACHIYANIUM」
  • 形式:模型1/50(材料:スチレンボード 等)、パネル

「どれもたいてい同じようなつくりであるマンションの間取り図をたてに起こしてみたら、今まで床だったところは壁に、壁だったところは床になった。つなげると細長くなり、京都の町家を連想させた。 しかし「町家」と「マンション」とは同じように都市部に建つ住宅でありながら、周りのとの関わり方など中身に大きな違いがあった。そこで、一般的なマンションプランを使って、そこに町家の考え方を当てはめ、一軒一軒がゆるやかにつながる新しい「町家」を提案した。